カテゴリー: tutorial

  • texinfoとman pageの概要

    Texinfoとは

    Texinfoは、単一のソースファイルから複数の形式(オンラインドキュメントや印刷用出力)を生成できるドキュメンテーションシステムです。主にソフトウェアのドキュメント作成に使用されます。

    man pageとは

    man page(マニュアルページ)は、Unixライクなオペレーティングシステムで使用される、コマンドラインツールやシステム関数のリファレンスマニュアルです。

    Texinfoの使い方

    1. Texinfoソースファイルの作成
    2. makeinfoコマンドでHTML、Info、またはPDF形式に変換
    3. 生成されたドキュメントの配布や公開

    texinfoはGNUプロジェクトの公式ドキュメンテーションシステムであり、Emacsと深い関わりがあります。Emacsは texinfoファイルを編集・閲覧するための機能を内蔵しており、Info modeを使用してtexinfo形式のドキュメントを直接閲覧できます。また、Emacsのドキュメントもtexinfoで書かれています。

    使い方は以下のコマンドで表示できます:

    man texinfo

    man pageの使い方

    1. manコマンドの基本構文:man [セクション] コマンド名
    2. よく使用されるセクション(1: ユーザーコマンド、5: ファイルフォーマット)
    3. man pageの構造(NAME、SYNOPSIS、DESCRIPTION等)

    日本語のパッケージは以下のコマンドでインストールします1

    sudo apt install manpages-ja manpages-ja-dev

    man pageは通常、8つのセクションに分かれています2が、そうでない場合もあります。man manで表示できます。次のコマンドでも概要を読めます。

    man 1 intro
    man 2 intro
    man 3 intro
    man 4 intro
    man 5 intro
    man 6 intro
    man 7 intro
    man 8 intro

    特定のセクションのman pageを参照するには、man [セクション番号] [コマンド名]の形式で指定します。

    1. manで基本的なコマンドの日本語表示がされない原因は? ↩︎
    2. manの読み方(初心者向け) ↩︎
  • 入門書

    Perplexity AIや他のLLMの知恵を借りて、サーバ管理やプログラミングに最低限必要な知識を紹介していきます。その他の記事もたまに書きます。

  • DebianとUbuntuのサーバ管理コマンド

    Debian リファレンスにサーバ管理の基本情報が記されています。

    以下に説明するシェルコマンドはGNOME 端末(GNOME Terminal)等の端末エミュレータ、或いはコンソールで実行します。

    Tabキーで入力補完出来ます。複数のコマンドを区切るのはセミコロンです。

    DebianとUbuntuは同じDebian系ディストリビューションであるため、多くのコマンドが共通しています。以下に主要なコマンドを説明します。

    root権限

    Debianではrootユーザとパスワードが設定されますので、管理者権限の必要なコマンドはrootアカウントに切り替えて実行します:

    su -l

    Ubuntuではroot権限にはsudoを使用します。sudoに続けてコマンドを入力し、enterを押します。続けてアカウントのパスワードを入力します。sudo実行権限を付与されているアカウントでログインしていることが前提です。カレントディレクトリを移動せずに何度もコマンドを実行したい場合は以下のようにします:

    sudo -H -s

    OSの停止と再起動

    システムの停止

    以下の何れかのコマンドを実行します1

    sudo shutdown -h now
    sudo poweroff

    システムの再起動

    以下の何れかのコマンドを実行します:

    sudo shutdown -r now
    sudo reboot

    サービスの管理

    DebianとUbuntuの新しいバージョンでは、systemdを使用してサービスを管理します。「メモリー中の全 サービス unit のリスト」を得るには次のようにします:

    systemctl list-units --type=service

    サービスの起動:

    sudo systemctl start <service-name>

    サービスの停止:

    sudo systemctl stop <service-name>

    サービスの再起動:

    sudo systemctl restart <service-name>

    サービスの状態確認:

    sudo systemctl status <service-name>

    古いバージョンのDebian/Ubuntuでは、serviceコマンドも使用できます:

    sudo service <service-name> start/stop

    その他の有用なコマンド

    システム情報の表示:

    uname -a

    ディスク使用量の確認:

    df -h

    メモリ使用量の確認:

    free -h

    プロセス一覧の表示:

    top

    または(要インストール):

    htop

    これらのコマンドを使用することで、DebianやUbuntuのサーバを効率的に管理することができます。サーバーの運用には適切な権限と注意が必要です。重要な操作を行う前には、必ずバックアップを取ることをお勧めします。

    1. reboot コマンド/poweroff コマンドの仕組み ↩︎
  • Debian GNU/Linux のインストール情報

    Debian のリリースのページから安定版 (stable)のリンクを辿ると、AMD64 移植版等のDebian GNU/Linux インストールガイドを読めます。最近のコンピュータは UEFI を採用していることが多いのですが、その点についても詳しく書かれています。

    古いコンピュータで動作するi386用については、将来サポートが終了するとの情報があります。