GNU nano


GNU nanoテキストエディタの基本的な使い方

GNU nanoは、Linuxシステムで広く使用されている、シンプルで使いやすいコマンドラインテキストエディタです。以下に、nanoの基本的な使い方を説明します。

1. nanoの起動

ターミナルで以下のコマンドを入力してnanoを起動します:

nano

特定のファイルを開く場合は、ファイル名を指定します:

nano ファイル名

2. 基本的な編集

  • テキストの入力:カーソル位置に直接入力します。
  • カーソル移動:矢印キーを使用します。
  • 行の先頭/末尾に移動:Ctrl+A / Ctrl+E
  • ページ上下:Ctrl+Y / Ctrl+V

3. テキストの操作

  • 切り取り(カット):Ctrl+K
  • 貼り付け(ペースト):Ctrl+U
  • コピー:Alt+6でマーク開始、移動後Alt+6で範囲指定、Alt+6でコピー

4. 検索と置換

  • 検索:Ctrl+W
  • 次を検索:Alt+W
  • 置換:Ctrl+\

5. ファイルの保存と終了

  • 保存:Ctrl+O
  • 終了:Ctrl+X(変更がある場合は保存するか尋ねられます)

6. その他の便利な機能

  • ヘルプ表示:Ctrl+G
  • 行番号表示切替:Alt+N
  • スペルチェック(要aspell):Ctrl+T

7. nanoの設定

~/.nanorc ファイルを編集することで、nanoの動作をカスタマイズできます。例:

set autoindent
set tabsize 4
set linenumbers

nanoは直感的で学習曲線が緩やかなため、初心者にも扱いやすいエディタです。これらの基本的なコマンドを覚えれば、多くの編集作業をスムーズに行うことができます。より高度な機能については、nanoのマニュアル(man nano)を参照してください。

Citations:
[1] nano Command Manual
[2] GNU nano
[3] Nano
[4] A Beginner’s Guide to Using the GNU nano Text Editor on Linux