DebianとUbuntuのサーバ管理コマンド


Debian リファレンスにサーバ管理の基本情報が記されています。

以下に説明するシェルコマンドはGNOME 端末(GNOME Terminal)等の端末エミュレータ、或いはコンソールで実行します。

Tabキーで入力補完出来ます。複数のコマンドを区切るのはセミコロンです。

DebianとUbuntuは同じDebian系ディストリビューションであるため、多くのコマンドが共通しています。以下に主要なコマンドを説明します。

root権限

Debianではrootユーザとパスワードが設定されますので、管理者権限の必要なコマンドはrootアカウントに切り替えて実行します:

su -l

Ubuntuではroot権限にはsudoを使用します。sudoに続けてコマンドを入力し、enterを押します。続けてアカウントのパスワードを入力します。sudo実行権限を付与されているアカウントでログインしていることが前提です。カレントディレクトリを移動せずに何度もコマンドを実行したい場合は以下のようにします:

sudo -H -s

OSの停止と再起動

システムの停止

以下の何れかのコマンドを実行します1

sudo shutdown -h now
sudo poweroff

システムの再起動

以下の何れかのコマンドを実行します:

sudo shutdown -r now
sudo reboot

サービスの管理

DebianとUbuntuの新しいバージョンでは、systemdを使用してサービスを管理します。「メモリー中の全 サービス unit のリスト」を得るには次のようにします:

systemctl list-units --type=service

サービスの起動:

sudo systemctl start <service-name>

サービスの停止:

sudo systemctl stop <service-name>

サービスの再起動:

sudo systemctl restart <service-name>

サービスの状態確認:

sudo systemctl status <service-name>

古いバージョンのDebian/Ubuntuでは、serviceコマンドも使用できます:

sudo service <service-name> start/stop

その他の有用なコマンド

システム情報の表示:

uname -a

ディスク使用量の確認:

df -h

メモリ使用量の確認:

free -h

プロセス一覧の表示:

top

または(要インストール):

htop

これらのコマンドを使用することで、DebianやUbuntuのサーバを効率的に管理することができます。サーバーの運用には適切な権限と注意が必要です。重要な操作を行う前には、必ずバックアップを取ることをお勧めします。

  1. reboot コマンド/poweroff コマンドの仕組み ↩︎